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気仙沼新市庁舎建て替え地、旧病院跡地に決定 安全面を最優先

新庁舎の建設地に立つ旧市立病院。建物を解体した上で新庁舎として2026年度以降の使用開始を目指す

 宮城県気仙沼市の菅原茂市長は28日、老朽化した市役所庁舎(八日町1丁目)の建て替え地について、旧市立病院跡地(田中)に決定したと発表した。安全面を最優先し、東日本大震災の津波で浸水した現庁舎から移転、新築する。新庁舎は2026年度以降の使用開始を目指す。
 建設地を協議する有識者会議は昨年12月、病院跡地が妥当と市に提言。会議で設けた四つの評価項目のうち「アクセス」「防災」「費用」の3点で病院跡地が優位とし、もう一つの「市全体のまちづくりへの影響」は他の候補地との優劣を判断しなかった。
 選考理由について菅原市長は「安全性は役所が持つべき最も重要な機能」と述べ、特に防災面を重視したと説明。津波で浸水し、敷地が土砂災害警戒区域に指定されている現庁舎に比べ、病院跡地の安全性を強調した。
 病院跡地がある市街地西部に県合同庁舎や警察署、新しい市立病院など行政施設が集中していることも移転の理由に挙げた。
 新庁舎建設の総事業費は87億〜98億円を見込む。合併特例債と14年度からの建設積立基金を充てる。建設費用として69億円(積み立て予定含む)は確保している。
 敷地面積は1ヘクタール以上を想定。20年度中に具体的な庁舎の機能や広さなどを盛り込んだ基本計画を策定する。
 市は来月上旬、市内3カ所で市民への説明会を開催。現庁舎の跡地利用や庁舎周辺地域の内湾地区(八日町、南町、魚町)の活性化策の検討も進める。
 菅原市長は「長年、庁舎があった場所からの移転は気仙沼の歴史において極めて重い。移転が全ての市民にとって良かったと思える計画作りを目指したい」と話した。
 市の本庁舎は1960年に、隣接する旧鼎が浦高の木造校舎を活用した第2庁舎はさらに古い09年に建てられた。両庁舎とも耐震化はしていない。


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2020年01月29日水曜日


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