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マスクの需要高まる 仙台でも訪日客まとめ買い

多種類のマスクをそろえるドラッグストア。大量購入を制限する告知も掲げられている=29日、仙台市青葉区のツルハドラッグTIC一番町店

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で全国的にマスクの需要が高まり、仙台市内のドラッグストアにもマスクを買い求める人が多く訪れている。
 仙台市青葉区のツルハドラッグTIC一番町店では20日ごろからマスクの売れ行きが伸び始め、前年の3倍程度で推移する。筒井涼太店長は「インフルエンザなどと同様に、報道を受けて買い求める人が増えている」と話す。
 同店は通常、メーカー5社のマスク約40種類を取りそろえるが、一部商品は欠品し始めた。段ボール箱10個分を追加で仕入れたという。「最初は日本人が多かったが、春節で中国人も増えている。当面は需要の高い状態が続くだろう」との見方を示す。
 香港から訪日し、東北を旅行中の会社員譚永業さん(35)はマスク3箱を購入した。「家族や会社の同僚、友人らから頼まれて、全部で10箱以上買った。香港ではマスクの価格高騰をみんな心配しているようだ。全部持ち帰れるかが心配だ」と苦笑いを浮かべた。
 東北6県でドラッグストアを展開する薬王堂(岩手県矢巾町)も、先週半ばからマスクや消毒液の売れ行きが増えた。特にマスクは前年の2倍ほど売れているという。担当者は「メーカー側の出荷規制で大量発注はできない状態だが、在庫を切らさずに対応したい」と説明する。
 互福衣料(埼玉県羽生市)の制止菌マスクは、6層のフィルターで細菌や微粒子の侵入を防ぐ構造で、洗って繰り返し使えるのが特徴。鹿島台工場(大崎市)では従業員が連日、手作業で一枚一枚を生産する。
 同社は過去の重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)の拡大でも大量生産に対応した。工場の清水しづ子名誉チーフ(71)は「多くの人の感染予防に役立ててもらいたい」と話す。


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2020年01月30日木曜日


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