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市民の理解重視で認識一致 宮城県有施設再編方針でトップ初会談 知事「たたき台に肉付けを」 仙台市長「多様な意見踏まえて」

村井知事
郡仙台市長

 宮城県と仙台市による31日の調整会議は、宮城野区の仙台医療センター跡地に県有施設を移転・集約する県の方針案を巡り、「市民の理解」を重視するとの認識で一致した。昨年11月に突如浮上した移転構想には多くの人々が懸念を抱く。市側が「拙速だ」とくぎを刺したのに対し、村井嘉浩知事は「反省している」と謙虚に説明する姿勢を演出した。
 郡和子市長は移転方針が示された東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と県美術館の2施設が、市中心部の核施設である点を強調。「詳細を十分理解できていない人もいる。丁寧に話し、さまざまな意見を踏まえるべきだ」と述べ、市民の納得やまちづくりの影響への配慮を強く求めた。
 「あまりに拙速ではないか」。仙台市議会の鈴木勇治議長は、移転に突き進むように映る村井知事の姿勢を問題視した。「さまざまな会合で批判を聞く。市民、県民から愛されない施設では移転しても意味がない」とまで言い切った。
 県議会の石川光次郎議長は「『拙速』は県議会でもよく聞く言葉だ。県議会としても、県民の皆さまに納得してもらえるように説明したい」と話した。
 村井知事は時折苦笑いを浮かべ、厳しい言葉を受け止めた。歳出節減効果や集客性などを挙げ、移転の正当性を強調しつつ「基本方針なので、何もかも決まったわけではない。皆さんに議論してもらい、たたき台に肉付けしてもらいたい」と殊勝な表情も見せた。
 両トップが「二重行政はない」との認識で臨んだ会議では、共通の政策課題で前進もあった。村井知事は県と市が導入を検討する宿泊税に関し「県内で仙台市だけ税額が高くなることがないよう、県が決めた税額の中でどう分け合うか考えたい」との見解を示した。
 会談後、郡市長は報道陣の取材に「率直にトップ同士で話すことは重要だ」と語り、今後も継続的に情報共有する考えを示した。


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2020年02月01日土曜日


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