福島のニュース

台風19号で「福島の奇跡」? 福島市職員の講演会タイトルに住民異議

 昨年10月の台風19号で福島市内は人的被害がなかったとして、市職員が「福島の奇跡」などと題して講演を予定していることが明らかになった。市内では死者はいなかったものの、阿武隈川の支流の氾濫などで浸水被害が広がった。「『奇跡』は言い過ぎ」と市民から批判の声が上がっている。
 問題視されたのは市中央学習センターで2月18日に開かれる講演会「福島の奇跡は何故(なぜ)」。センターの生涯学習講座の受講生OBらが主催する。台風19号で対応に当たった市危機管理室の職員を講師に招く。
 住家約570世帯が全半壊した郷野目地区を対象に1月30日夜にあった住民説明会で、被災者が講演の趣旨などを巡り追及。市の担当者は「一部雑誌の報道に基づき主催者側が企画した内容」などと説明した。
 講演は副題に「郡山、本宮、丸森は大被害を受けたのに福島は小被害」ともあり、同じ阿武隈川流域で犠牲者が出た自治体と市を比較。「よそを下げて自分を上げるやり方はいかがなものか」と嘆く市民もいる。
 センターは今後、主催者側の了承を得て市内の公共施設などから開催案内チラシを回収。危機管理室側から演題について特に指摘はなかったが、講演会冒頭で表現を訂正するという。
 センターの担当者は取材に「福島が助かって良かったと言いたかったのではなく、ハザードマップを確認して今後の被害をできるだけ抑えようという趣旨」などと説明した。


関連ページ: 福島 社会

2020年02月01日土曜日


先頭に戻る