広域のニュース

阿武隈川の治水総事業費1354億円 国交省「平成大改修」上回る

 国土交通省は31日、昨年10月の台風19号で氾濫した阿武隈川で緊急治水事業に着手すると発表した。流域の福島、宮城両県や市町村と連携して堤防整備などを進め、同規模の大雨に対応できるよう防災態勢を強化する。本年度補正予算の成立を受けた措置で、総事業費は1354億円。
 事業期間は2028年度まで。阿武隈川上流では須賀川市から伊達市までのほぼ全区間で掘削工事を施し河川水位を下げるほか、県南地域に3カ所計900万立方メートルの遊水池を新設。浸水被害の軽減を目指す。
 ソフト対策では、本流と支流の合流部付近に簡易水位計やカメラを増設するなどし、住民向けの防災情報に活用する。内水氾濫を含む複合的なハザードマップ作成などにも取り組む。
 台風19号で阿武隈川水系は基準観測所10カ所のうち9カ所で観測史上最高水位を更新。両県の流域計52カ所で堤防が決壊した。今回の予算規模は、1998年8月の豪雨被害後に阿武隈川上流で実施された「平成の大改修」の800億円を上回る。
 緊急治水事業は被害が大きかった9都県7水系で実施され、阿武隈川は最大規模。東北では宮城県内を流れる吉田川も対象で、堤防の拡幅工事などを行う。吉田川の総事業費は267億円。


関連ページ: 広域 政治・行政

2020年02月01日土曜日


先頭に戻る