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宮城・南三陸の自然環境活用センターで復旧記念シンポ 地元の子どもたちが活動紹介

活動を紹介する南三陸少年少女自然調査隊の子どもたち
海の生き物などの標本が並ぶ

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町自然環境活用センターが同町の戸倉公民館に移転復旧し、1日から本格的な利用が始まった。町は復旧記念のシンポジウムを開き、地元の子どもたちが町の自然に触れた体験や学習の成果を発表した。
 志津川湾の海洋調査や臨海学習の拠点として戸倉地区にあったセンターは、津波で2階建ての施設の屋上まで浸水した。町は志津川地区の八幡川河口付近をかさ上げして再建する方針だったが、土地利用計画の変更などを理由に断念した。
 新しいセンターは戸倉公民館2階を改修し、昨年11月末に完成。志津川湾の海藻や生物の標本が並ぶ展示室、実験室、交流スペースを備え、以前と同程度の広さを確保した。事業費約8600万円は国の復興交付金を充てた。
 シンポジウムは町民ら約100人が出席。戸倉小6年の児童6人は海での体験学習を紹介したほか、震災後に町内で整備が進む防潮堤にも触れた。「防潮堤の建設で砂浜が減ったのは残念。自然を壊さずに命を守ることを考えたい」と語った。
 南三陸少年少女自然調査隊は志津川湾での漁業体験などを通じた滋賀県の子どもたちとの交流事業を紹介。志津川高自然科学部は八幡川や松原干潟の生物調査の内容を発表した。
 センターは町の自然に関する調査や研究、教育活動の拠点に位置付けられる。研究員の阿部拓三さん(45)は「住民と協力し、地域に密着した施設にしていきたい」と話した。


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2020年02月02日日曜日


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