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<とうほくドローンeye>おくのほそ道編(15)平泉/栄耀(えいよう)一睡の中(うち)

義経堂から眺める北上川と束稲山(右奥)。奥州平泉の栄光も一炊の夢だった

 悠々と流れる北上川を見渡しながら芭蕉は平泉でこの世の無常をかみしめた。梅雨の合間の晴れ上がった一日だった。
 源義経が最期を迎えた高館(たかだち)に登って涙し、唐の詩人杜甫の『春望』を思い浮かべながら<夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡>と詠む。
 「義経の名を高めた戦記物を読んでいた芭蕉にとって、この地への旅は聖地巡礼だったのでしょう」と平泉文化遺産センター(岩手県平泉町)の千葉信胤(のぶたね)館長(57)は話す。
 敬愛する西行が訪れた頃、平泉は栄華を誇っていた。それから500年が過ぎて変わり果てても、芭蕉は<五月雨の降(ふり)のこしてや光堂>とたたえた。
 光堂は中尊寺金色堂のこと。今も輝いているのは、畏れ多いと雨も降り注ぐのを避けたからだろう、と。芭蕉から心尽くしの一句を贈られた金色堂は、雪に覆われながら誇り高くたたずんでいた。
(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2020年02月02日日曜日


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