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多賀城市長ら謝罪「信頼回復に全力」 官製談合受け会見

謝罪する菊地市長(手前中央)ら市幹部=5日午前10時5分ごろ、多賀城市役所

 多賀城市の配水管移設工事入札を巡り、予定価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の疑いで、同市水道事業管理者佐藤敏夫容疑者(68)=多賀城市市川=が逮捕されたのを受け、菊地健次郎市長ら幹部職員が5日、市役所内で記者会見を開き、謝罪した。
 会見には、菊地市長、鈴木学副市長、根元伸弘上水道部次長ら5人が出席。そろって深々と頭を下げた。
 菊地市長は「厳しい批判を真摯(しんし)に受け止め、原因究明と再発防止に取り組み、市民の信頼回復に全力で努める」と述べた。
 任命の経緯に触れ「水道事業に15年ほど関わり、定年退職後に管理者をお願いした。朗らかで笑顔を絶やさず、信頼していた。こんなことになるとは思わなかった」と語った。
 逮捕容疑に関わる制限付き一般競争入札について、根元次長は「事業管理者は予定価格を事前に知り得る立場にある。今回は7社の応札があった」と説明。佐藤容疑者の処分ついては、鈴木副市長が「突然で対応に苦慮している。罷免は可能だが、事業管理者が必要なのかどうかを含めて検討したい」と述べた。

◎未明まで家宅捜索、市役所など資料押収

 多賀城市の水道事業を巡る官製談合事件で、宮城県警は同市役所や市内の業者事務所など、複数の関係先を5日未明まで家宅捜索した。
 県警は4日午後9時半ごろ、数十人態勢で一斉に捜索に着手。官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された同市水道事業管理者佐藤敏夫容疑者(68)=多賀城市市川=が勤務する市上水道部庁舎では5日午前2時50分ごろ、捜査員が押収品を入れた段ボールを次々と運び出した。
 佐藤容疑者の逮捕容疑は、同市が昨年10月1日に実施した配水管移設工事の制限付き一般競争入札を巡り、県内などで同年9月ごろ、管理者として把握していた予定価格を長尾設備(多賀城市)社長長尾賢一容疑者(70)=宮城県七ケ浜町遠山3丁目=に漏らし、公平な入札を妨害した疑い。
 長尾容疑者は、入手した情報を基に、予定価格(3850万円)に近い3836万円で落札した疑いが持たれている。
 県警は今後、押収した書類などを詳しく調べ、容疑の裏付けを進める方針。


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2020年02月05日水曜日


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