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「自宅でカードすり替え」急増 高齢者の被害、9割超

 キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺が宮城県内で急増している。詐欺グループが被害者宅に電話でカードを渡すよう促し、受け子が訪れカードを窃取する「手交型」という手口で、2019年は被害全体の半数近くを占めた。被害者の7割は65歳以上で高齢者が狙われる傾向にあり、県警が注意を呼び掛けている。

 県警によると、詐欺グループは家電量販店や百貨店の店員、銀行員をかたり「不正利用されたカードを交換する」などと電話した後、受け子が家に来て偽のカードとすり替えるケースが多い。
 手交型の19年の被害は106件(18年比4.2倍)、計1億3226万円(同3.0倍)に上った。
 電話で暗証番号を聞き出すなどして、現金自動預払機(ATM)で1日の限度額まで繰り返し出金する。19年9月には仙台市青葉区の80代男性が、自宅に来た財務局職員をかたる男にカード6枚をすり替えられ、約465万円を引き出される被害があった。
 捜査関係者は「『自分がだまされるとは思わなかった』と話す被害者が多い」と明かす。
 県警のまとめによると、手交型を含む特殊詐欺全体の県内の被害件数と金額の推移はグラフの通り。19年は213件、2億8122万円で、18年比で件数、金額ともに減った。
 減少傾向は近年続いており、15年比で件数は6割、被害額は3割になった。架空請求や融資保証金、還付金名目で詐取する従来の手口が減ったためだが、手交型は増えている。
 被害者の年代は157人が65歳以上。手交型に限ると、高齢者が9割超の97人を占めた。
 県警生活安全企画課の白鳥保幸犯罪抑止対策官は「普段から家族と連絡を取り、録音できる電話機に取り換えるなど家庭で対策を講じてほしい」と話す。


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2020年01月31日金曜日


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