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落札率99%超 多賀城市談合 1社だけ予定価格以下

謝罪する菊地市長(手前中央)ら市幹部=5日午前10時5分ごろ、多賀城市役所
関係資料などを運び出す宮城県警の捜査員=5日午前2時50分ごろ、多賀城市中央2丁目の市上水道部庁舎

 宮城県多賀城市の水道事業を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害容疑で宮城県警に逮捕された長尾賢一容疑者(70)=宮城県七ケ浜町遠山3丁目=が社長を務める長尾設備(多賀城市)が落札し、逮捕容疑となった配水管移設工事の入札の落札率が99%を超えていたことが5日、市の入札記録で分かった。

 記録によると、昨年10月1日に実施した制限付き一般競争入札に、長尾設備を含む7社が参加。同社が予定価格の3850万円より14万円低い3836万円で落札した。落札率は99.64%。同市水道事業発注で、他の6社は予定価格以上の額で応札した。
 市によると、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された佐藤敏夫容疑者(68)=多賀城市市川=が市水道事業管理者に就任した2011年5月以降、長尾設備が受注した市水道事業発注の事業は22件。落札率95%以上が12件で、うち99%以上だったのは昨年10月の入札を含め3件だった。
 佐藤容疑者の逮捕を受け、菊地健次郎市長は5日に市役所で会見し、鈴木学副市長ら幹部と共に謝罪。「厳しい批判を真摯(しんし)に受け止め、市民の信頼回復に全力で努める」などと述べた。
 市によると、市水道事業発注の入札で、佐藤容疑者は管理者として予定価格を事前に知り得る立場にあったという。
 県警は4日夜〜5日未明、同市役所や市内の業者事務所など複数の関係先を家宅捜索した。佐藤容疑者が勤務する市上水道部庁舎では5日午前2時50分ごろ、捜査員が押収品を入れた段ボールを運び出した。
 佐藤容疑者の逮捕容疑は、昨年10月の配水管移設工事の入札を巡り、管理者として把握していた予定価格を同9月ごろ、県内などで長尾容疑者に漏らし、公平な入札を妨害した疑い。長尾容疑者の逮捕容疑は入手した情報を基に、同入札で落札した疑い。
 県警は5日、両容疑者を送検した。


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2020年02月06日木曜日


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