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福島県教委、5遺跡の出土物公開 土器や石器など210点

前田遺跡などの出土品に見入る来場者

 福島県教委は、2019年度に県内で発掘調査が行われた5遺跡の主な出土物を福島市の県文化センターで公開した。川俣町の前田遺跡の発掘報告会も開かれ「多種多様な有機質遺物が多数出土し、縄文時代中期後葉−晩期前葉の漆研究が進む」と評価された。
 1月25日に展示されたのは、前田遺跡と三島町の小和瀬、浪江町の鹿屋敷、双葉町の銅谷迫、後迫B各遺跡の出土品約210点。300人を超す来場者が縄文−平安時代の土器や石器、土師(はじ)器などに見入った。
 前田遺跡発掘成果報告会では、発掘調査に携わった県文化振興財団の中野幸大文化財主査らが登壇し、調査の過程や遺跡の特徴を説明した。中野氏は「竪穴住居跡などの遺構が今も発掘され続けている」と語った。
 明治大の宮腰哲雄名誉教授は前田遺跡から出土した漆塗り製品を分析し「当地の縄文人は技術を有し、集団で共同作業を進められる態勢があった」と指摘した。
 前田遺跡は県教委の委託を受けた財団が18年7月に調査開始。約4300〜2800年前の縄文時代中期後葉−晩期前葉とみられる装飾性の高い木胎漆器などが出土した。縄文土器・石器、種子類、国内最古級の火切り臼なども良好な状態で大量に見つかっている。


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2020年02月06日木曜日


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