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社員待機や代替生産 中国に工場を持つ東北の企業、対応に苦慮

 肺炎の感染拡大は終息の兆しが見えず、中国に工場や拠点を構える東北の企業は情報収集などの対応に頭を悩ませる。
 工業用包装資材の製造・販売を手掛けるワイヂーエル(福島市)は、中国東部の無錫市に工場を持つ。省の通達で春節期間の休業を9日まで1週間延長している。出張中の社員1人が現地で足止めされており、担当者は「情報が取れない状況で困っている」と話す。
 南東部の深〓市に工場を持つミナト精工(宮城県登米市)も、9日まで操業停止を強いられている。スプリンクラー部品の発送が滞り、一部は日本での代替生産などの調整に追われる。
 担当者は「停止が長引くと大変だ。現地の通達は急に出されるので、ぎりぎりまで様子を見るしかない」と困惑する。
 トーキン(宮城県白石市)のアモイ市にある現地法人は工場再開を10日まで延期している。工場で生産する磁性部品やセンサーは一定の在庫があるほか、ベトナムの工場でも類似品を生産できるため、現段階で取引先などへの影響はないという。担当者は「出向社員は自宅待機が続き、ネット会議で生産調整などを協議している」と話した。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)の伊藤亮一仙台貿易センター所長は「加工食品の輸入などで消費者にも影響が及ぶ可能性がある。4、5月ごろまで余波が続くかもしれない」と語る。

(注)〓は土へんに川


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2020年02月06日木曜日


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