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多賀城市談合 1社だけ予定価格内10件 長尾設備の高落札率続く

 宮城県多賀城市水道事業を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害容疑で宮城県警に逮捕された長尾賢一容疑者(70)=宮城県七ケ浜町遠山3丁目=が社長を務める長尾設備(多賀城市)が落札した市水道事業発注の入札について、競合した他の業者全てが予定価格以上の額で応札し、長尾設備のみが予定価格以下だったケースが10件あったことが6日、市の入札記録で分かった。

 宮城県警もこうした落札の傾向を把握しており、複数の業界関係者から事情を聴いている。
 記録によると、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された佐藤敏夫容疑者(68)=多賀城市市川=が市水道事業管理者に就任した2011年5月以降、長尾設備が請け負った事業は22件あった。
 このうち逮捕容疑となった配水管移設工事を含め、長尾設備だけが予定価格を下回る額で落札した入札は表=の通り。10件の平均落札率は96.9%。うち9件は95%以上で、99%以上も3件あった。
 落札額が予定価格と極めて近いケースが相次いでいたことについて、ある捜査関係者は「積算技術が進歩しているとはいえ、これだけ高い落札率の事案ばかりなのは不自然だ」と指摘する。
 佐藤容疑の逮捕容疑は、昨年10月の配水管移設工事の入札を巡り、管理者として把握していた予定価格を同9月ごろ、県内などで長尾容疑者に漏らし、公平な入札を妨害した疑い。長尾容疑者の逮捕容疑は入手した情報を基に、同入札で落札した疑い。


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2020年02月07日金曜日


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