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多賀城市談合 18年度、市発注工事を地元組合ほぼ独占

情報漏洩が疑われる入札を経て長尾建設が受注した工事の現場=7日、多賀城市笠神2丁目

 多賀城市水道事業を巡る官製談合事件で、公競売入札妨害容疑で宮城県警に逮捕された長尾賢一容疑者(70)=宮城県七ケ浜町遠山3丁目=が社長を務める長尾設備(多賀城市)が加盟する同市管工事業協同組合の業者のみが参加し、落札した市水道事業発注の入札が2018年度、大半を占めていたことが7日、市の入札記録で分かった。加盟業者が1社だけ予定価格以下で応札したケースも目立ち、県警が業者間の関係を慎重に調べている。
 記録によると、市水道事業が発注した配水管関連工事の入札は18年度に12件あり、11件は加盟業者のみが応札した。うち5件は1社だけが予定価格内の額を入れ落札。12件の平均落札率は93.7%で、5件に限ると97.5%だった。
 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された佐藤敏夫容疑者(68)=多賀城市市川=が市水道事業管理者に就いた11年5月以降、長尾設備だけが予定価格以下の額で落札した入札が10件あることも判明している。
 組合は多賀城、塩釜両市の8社からなり、長尾容疑者は08年4月から副理事長を務める。県警は既に、逮捕容疑となった入札に参加した長尾設備以外の6社も捜索した。
 佐藤容疑者の逮捕容疑は昨年10月の配水管移設工事の入札を巡り、管理者として把握していた予定価格を同9月ごろ、県内などで長尾容疑者に漏らし、公平な入札を妨害した疑い。長尾容疑者の逮捕容疑は入手した情報を基に、同入札で落札した疑い。
 接見した弁護士によると佐藤容疑者は容疑を認めている。県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。


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2020年02月08日土曜日


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