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「おてつたび」若者いざなう 宮城・栗原市が交流事業、首都圏学生と新たな接点

イベントのワークショップを手伝う菅生さん(中央)=15日午前、栗原市花山

 栗原市が、交通費分の手伝いをしながら地域住民と触れ合う旅行を提供するウェブサイト「おてつたび」を活用した交流事業を始めた。若者らが栗原市を訪れる間口を広げ、交流人口拡大につなげるのが狙い。14日から首都圏などの大学生3人が花山地区に滞在し、住民と交流を深めている。

 おてつたびは旅先で仕事を手伝い、交通費相当の報酬を受け取る旅行プランを提供する。基本的に宿泊費もかからない。旅の出費を抑えたい大学生と、人手不足に悩む農漁業や観光施設の事業者をウェブサイトでつなぐ仕組みだ。
 栗原市は、花山地区のイベント、栗駒地区のカフェと森林組合、一迫地区の農業法人を手伝う4プランを企画(定員各1〜3人)。1月末にウェブサイトに掲載すると、1週間ほどでいずれのプランも定員を超え、募集を打ち切った。
 花山地区のプランは19日までの6日間で、報酬は3万2000円。市の移住生活体験住宅に宿泊して自炊する。埼玉県吉川市の東洋大2年菅生野々花さん(20)は栗原市との接点はなかったが、「都会にない魅力や課題を知りたい」と初めて訪れた。
 初日は、夕飯の自然薯(じねんじょ)すりの動画を会員制交流サイト(SNS)にアップした。「面白かったことをいろいろ発信したい」と話す。
 栗原市が狙うのは、移住相談に訪れることのない若い世代との関係づくり。市定住戦略室の担当者は「今後、大学生の長期休暇に合わせた複数プランを検討したい」と意気込む。
 おてつたびの利用者の約7割は首都圏の大学生で、利用者の再訪率は6割にもなり、地域とのつながりも生まれているという。
 東京で株式会社「おてつたび」を起業して1年前にサイトを開設した永岡里菜代表(三重県尾鷲市出身)は「大学生はやりがいの見えない東京ではなく、力を生かせる余白の多い地方に魅力を感じている」と解説する。
 東北では他にも、青森県鰺ケ沢町の宿泊施設や石巻市のワカメ生産者の手伝いなど、旅のプランが増えている。


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2020年02月17日月曜日


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