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仙台市立病院が浸水対策、川氾濫から地階を守る 新年度に工事着手

地下へ続く病棟西側のスロープ。地上部に高さ約80センチの止水板を設置する

 仙台市立病院(太白区)は新年度、約200メートル北東を流れる広瀬川の氾濫に備え、病棟の浸水対策工事に着手する。昨年の台風19号など近年の豪雨災害で行政施設が浸水し、機能不全に陥るケースが相次ぐ。重要設備を配置する地下への雨水流入を防止し、災害拠点病院の防災力を強化する。
 対策工事は、地上から地下1階荷さばき場へつながるスロープの上部に、高さ約80センチの可搬式止水板を設置する。免震構造の病棟と地盤の隙間からの流入を防ぐため、地盤側に5〜35センチの高さの擁壁を築く工事も行う。
 地下には病棟全体の電源や空調の設備、蒸気をつくるボイラー、非常電源設備などが配置されている。荷さばき場とは壁で仕切られているが、扉の隙間から雨水が入るのを阻止する。
 工事は7月に始まり、来年2月の完了を目指す。新年度の病院事業特別会計当初予算案に、約5900万円の工事費を計上した。
 市の水害ハザードマップによると、市立病院が立つあすと長町地区は広瀬川の氾濫で、0.5〜3.0メートルの浸水が予想されている。
 病院は2018年度、広瀬川流域で2日間の総雨量が679ミリの豪雨があり、河川が氾濫した場合の浸水予測を業者に委託。敷地内で最も土地が低い南西側で約140センチ浸水すると分かった。
 台風19号では病棟に影響はなかったが、市有施設では宮城野区役所の地下に雨水が流入。電気設備が水没し、全館停電に陥り、行政機能に一部支障があった。
 市立病院の高橋勝司財産管理課長は「西日本豪雨では病棟が浸水し、役割を果たせなかった病院もある。豪雨の際も患者を受け入れ、治療を継続できるように万全を期したい」と話す。
 現在の市立病院は14年11月に開院。旧病棟の老朽化に伴い、若林区清水小路から移転した。地上11階、地下1階で病床数は525。


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2020年02月17日月曜日


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