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<とうほくドローンeye>おくのほそ道編(16)大崎/旅人稀なる所

今も残る旧有路家。芭蕉もいろりを囲み、ほっと一服したのだろうか

 陸奥の旅を終えて出羽へ向かおうと、芭蕉主従は尿前(しとまえ)の関に差し掛かった。江戸をたって約2カ月が過ぎた夏の頃。関の跡は今、雪に包まれてひっそりとその足跡を伝えている。
 陸奥と出羽を隔てる奥羽山脈越えの道は、行き交う人もまれな山の中。役人に怪しまれ、やっとの思いで関を越える。
 山道を進むうちに日が暮れてしまい、国境を守る庄屋の有路(ありじ)家に泊まる。<蚤虱(のみしらみ)馬の尿(しと)する枕もと>は、この時の一句。
 一つ屋根の下で、人と馬が共に生きていた。芭蕉も閉口したようだが、それもまた旅の趣。「馬を大切にする暮らしぶりに心を動かされ、この句を残したのではないでしょうか」と旧有路家住宅管理人の中鉢藤一郎さん(66)が話す。
 荒れた天候が続き、馬との同居は3日に及ぶ。行く手には、さらに険しい山道が待ち構えていた。
(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2020年02月17日月曜日


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