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田植踊の伝統つなぐ 福島・浪江「安波祭」、避難の子ら集い奉納

安波祭で「請戸の田植踊」を奉納する踊り子たち

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた福島県浪江町請戸地区にある〓野(くさの)神社で16日、伝統行事の「安波祭(あんばまつり)」があった。東京電力福島第1原発事故後に県内外に避難した子どもらが集い、300年の歴史を持つという「請戸の田植踊」を奉納した。
 津波で流失した本殿に設けた仮の社の前で、7歳から40代までの女性10人が鮮やかな衣装に身を包み、民謡と太鼓に乗せて息の合った舞を披露。雨でテント下での奉納となったが、集まったかつての住民らから大きな拍手が起こった。
 両親が町の出身地で昨年から踊りに加わっている鈴木寿奈さん(7)=南相馬市原町一小1年=は「去年は100点だったが、今年は1万点の出来。みんなが笑顔になってくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。
 〓野神社氏子総代長の渡部忍さん(70)=いわき市=は「請戸の人々をつなぐ祭りなので、これからも続けるのが使命」と話す。地区で神社を再建する協議を進めるという。
 安波祭は避難指示の一部解除を受け、2018年2月に現地で再開した。震災前、田植踊は請戸小の児童が受け継いでいた。

※〓は草カンムリに召


2020年02月17日月曜日


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