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殉職と銘板に明記を 震災で犠牲の陸前高田市職員遺族が市に要望

市に要望書を提出する職員遺族(右の2人)

 岩手県陸前高田市が2020年度に整備する東日本大震災の犠牲者刻銘板を巡り、職員の遺族有志が18日、何らかの形で殉職であったことを明記するよう市に要望した。遺族2人が16人分の署名を添えて提出。「殉職職員が100人を超えた教訓を後世に伝え、二度とこのようなことにならないため」と訴えた。
 これに対して市被災者支援室は「亡くなった人を同じように刻銘する。市職員だけを特別には取り扱えない」と応じた。
 刻銘板の在り方について戸羽太市長は17日の定例記者会見で「(犠牲者には)家族や知人、近所の人を助けようとした人もいたと思う。線引きは難しい」と説明した。
 その上で、職員遺族が独自に刻銘板などを整備する場合は、市が協力することも考えられるとの認識を示した。
 市の震災検証報告書によると、嘱託や臨時も含めて当時の在籍職員443人のうち111人が犠牲になった。
 報告書は職員多数が犠牲になった要因について「自らの身の安全を顧みず、市民の避難誘導などを優先し、さらなる災害対応業務に備えて職場付近での待機を続けた結果、逃げ遅れが生じたことが考えられる」と指摘している。


2020年02月19日水曜日


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