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山形大、飯豊研究センター閉鎖を撤回 学長が町に陳謝

山形大が3月末での閉鎖を検討していたxEV飯豊研究センター(下)と、左上から時計回りに山形銀行本店(山形市)、同大小白川キャンパス(同)、飯豊町役場のコラージュ

 山形大が山形県飯豊町の施設を借りて運営する同大xEV飯豊研究センターの閉鎖を検討していた問題で、同大は20日、運営を継続すると発表した。センターや周辺施設に約30億円を投資する町の要請を受け、閉鎖案を撤回した。一連の経過について、小山清人学長は「反省している。(町民に不安を与え)申し訳ない」と陳謝した。
 センターは山形大、町、山形銀行の3者連携で蓄電関連産業の集積を目指す「飯豊電池バレー構想」の中核施設。昨年末に小山学長が閉鎖を検討していることを町に伝えた後、町と山形銀の双方から再考を求められていた。大学によると、センターは基礎研究から事業化に向けた段階に移行していることを踏まえ、少なくとも今後1年間は担うべき役割や名称を町、山形銀と再検討しながら、運営を続けるという。
 一連の問題は、小山学長が昨年12月24日、学長室を訪ねた飯豊町の後藤幸平町長に「(センターの建物を)いったんお返ししたい」などと話したのが発端。企業との共同研究が振るわず、ほぼセンターが稼働していないことなどから、3月末に閉鎖する方向で検討していることを町側に伝えていた。1月には飯塚博工学部長をセンターの責任者に任命し、センターの機能回復などに当たらせていた。
 山形大がセンターの運営を続けることについて、飯豊町の後藤町長は「大学の決断に感謝と敬意を表する。事業の推進を通して地域活性化のために一層努力していく」とのコメントを出した。町はセンターの関連施設として整備する貸し工場建設費などを盛り込んだ新年度予算案の議会内示を21日に予定していた。


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2020年02月21日金曜日


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