広域のニュース

接客業のマスク、どうしたら… 混乱する職場も ネット調査では9割賛成

スタッフがマスクを着用していることへの理解を求める張り紙=15日、神戸市内(本文とは関係ありません)

 国内で新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の患者数が拡大する中、接客業に携わる人がマスクを着用することの是非を巡って一部の現場ではいまだに混乱が続いているようだ。神戸新聞など関西の地方紙や放送局でつくる「まいどなニュース」に、スーパーマーケットで働いているという読者のAさんから「勤務先がマスク禁止のため困っている」との情報が寄せられた。
 Aさんが働くのは、複数の県でチェーン展開しているスーパー。新型肺炎の感染拡大を受け、本社は「接客時のマスクは原則禁止だが、個々の事情による許可は各店舗の店長に任せる」と指示した。他店舗ではこれが事実上のマスク解禁となったという。
 ところがAさんの店では、店長が「予防のためのマスク着用は禁止」と決定。「既に症状が出ている人などしか認めない」として、着用を希望する人は必ず許可を得るよう求めた。同僚の中には申告することにストレスを感じ、マスク着用を諦めた人もいたという。
 国内で14日、新たに8人の感染が確認されたことなどから、店は「全員マスク着用」に方針転換。Aさんは「常に最悪の事態を想定しておくべきで、今回のような後手後手の対応はリスクマネジメントの観点からいかがなものか」と憤る。
 マスクに関しては、咳(せき)やくしゃみなどの症状がある人は、ウイルスの飛散防止のため着用が推奨されている。一方、症状のない人の予防的使用は、世界保健機関(WHO)が「マスクで感染を予防できるという科学的根拠はない」という見解を示す。専門家の間では「むしろ手洗いの方が有効」との意見が一般的だ。
 世間の声はどうか。総合旅行サイト運営会社エアトリが2月2〜4日に実施したインターネット調査では、「感染症予防のために接客者がマスクを着用することをどう思うか」との問いに、1322人のうち9割以上が「賛成」「条件付き賛成」と回答した。
 「接客者自身が保菌している可能性がある」「接客者が『うつされる』というより、『うつす』側になるかもしれない」「感染症が拡散しているときは、お互いの予防のために必要」などの声があったという。
 Aさんは「お客さまからは『マスクをしてくれた方がこっちも安心する』という声をたくさん頂いた。もしマスクを禁止しているような企業があるなら、これを機にきちんと考え直してほしい」と訴える。
(まいどなニュース提供)

 皆さんの情報提供に基づいて取材、記事にする「読者とともに 特別報道室」は同様の調査報道に取り組む全国の地方紙とパートナー協定を結んでいます。各紙の記事を随時掲載します。


関連ページ: 広域 社会

2020年02月21日金曜日


先頭に戻る