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志津川高の魅力アップ 南三陸町協議会、生徒確保へ構想案

 宮城県南三陸町や町内の教育関係者らでつくる南三陸町高校魅力化協議会は20日、志津川高の魅力化構想案をまとめた。町唯一の高校である同校の入学者は長らく減少傾向で、将来の生徒確保も少子化の影響で厳しさを増す。構想は「全国募集」「カリキュラム改革」「公営塾」を3本柱に掲げ、3月中の策定を目指す。
 志津川高は普通科と情報ビジネス科があり、定員は1学年120人。2009年度に428人だった生徒は10年間で半減。連携入試を行う志津川、歌津両中学からの入学率は09年が7割だったが、直近3年は5割台に落ち込んでいる。
 協議会は町が事務局を担い、町関係者、志津川高や志津川、歌津の両中学の校長、PTA会長ら11人で構成。昨年8月から6回の協議を重ねた。志津川高の生徒や教員、保護者にアンケートし、学校の魅力や在り方に関する意見も集めた。
 構想は20〜24年度を第1期とし、学校の将来像を定める。構想案では町内の子どもの減少が見込まれることから、定員維持を目的に生徒の全国募集を目玉に打ち出した。
 県内の公立校で全国募集は行われていない。協議会は22年度からの実施を目指し、寮など受け入れ態勢の整備を検討する。創立100周年の24年度に校名を変更する案も出ている。
 部活動でも新機軸を打ち出す。野球をする小中学生の女子が増えている点に着目し、高校進学後の受け皿として全国でも珍しい公立校の女子硬式野球部の創部を掲げた。
 カリキュラム改革として普通科は国公立大や難関私大を目指す「特別進学」、地域の魅力や課題を探求する「地域創造」の2コースを新設する。多様な学びを支援するため、タブレット端末を使った学習も推進する。町の支援で17年から校内に開設している公営塾「志翔学舎」は予備校などと連携し、効果的な学習機会を提供する。
 協議会会長の最知明広副町長は「気仙沼・本吉地区の子どもたちの少ないパイを奪い合うのは現実的でない。独自色を出し、町内だけでなく各地から生徒を呼び込める学校にしないといけない」と話す。
 町は28日〜3月13日、ホームページなどで構想案を周知し、パブリックコメントを募集する。結果を踏まえて構想を策定し、20年度から専門部会を設けて具体策を検討する。


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2020年02月22日土曜日


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