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移動式仮設の普及目指す 立教大と岩手大が陸前高田に設置、研修活用

研修に活用する移動式木造住宅(手前)。奥は東日本大震災のプレハブ仮設住宅=陸前高田市

 立教大と岩手大は21日、災害時に仮設住宅として利用できる移動式木造住宅「ムービングハウス」を岩手県陸前高田市内に設置した。3年間、防災減災研修などで活用し、普及を目指す。
 両大学が共同運営する「陸前高田グローバルキャンパス」の敷地内にキッチンやトイレ、シャワー室を備えた1戸(28平方メートル)を設置。学生や研究者、防災関係者のほか、福祉避難所や医療ケア拠点の活用も見据えた体験研修を実施する。
 ムービングハウスは、普段は住宅展示場や宿泊研修施設となり、災害発生時にトラックで被災地に運び仮設住宅として活用される。現在、全国で約800戸あるという。
 建設型のプレハブよりも早期に入居可能で住環境やプライバシー保護に優れ、災害関連死の防止に役立つ。間取りは世帯に合わせて変えられ、建物の連結や積み重ねもできる。
 2018年の西日本豪雨で初めて災害救助法に基づく仮設住宅として利用。北海道胆振東部地震、台風19号の被災地も含めて計約120戸供給された。整備コストは通常の仮設住宅の3〜5割程度だという。
 立教大大学院の長坂俊成教授(防災危機管理)は「実際に仮設住宅で苦労された地元の方々の声も聞きながら、仮設住宅の社会的備蓄を考えるきっかけとしたい」と話した。


2020年02月22日土曜日


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