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浪江・請戸に9年ぶりに水産加工施設 団地進出第1号、4月稼働

新たな水産加工施設を案内する柴さん(左端)

 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた福島県浪江町の請戸地区に、水産加工・卸の「柴栄水産」が新設した水産加工施設が完成し、22日、地元関係者らにお披露目された。町が整備した水産加工団地への進出第1号で4月稼働を目指す。同社が請戸地区で事業を再開するのは9年ぶりとなる。
 敷地は約1万6000平方メートルで、施設は鉄骨平屋で延べ床面積約2800平方メートル。鮮魚全般を扱い、自動でゆで、乾燥、冷蔵、計量までできるボイル室などを設けた。一角には一般向けの直売店舗を構え、鮮魚や加工品を扱う。国の補助金などを活用した。
 柴栄水産は、地区内にある請戸漁港近くの加工場や冷蔵施設が津波で流失。東京電力福島第1原発事故で町全体が一時避難区域となり、南相馬市に事業所を移していた。
 町での事業再開に代表取締役の柴孝一さん(81)は「風評被害はあるが、関東や関西で待ってくれている取引先もあり心強い。いい品物を出して震災前のようにするのが夢」と話した。


2020年02月23日日曜日


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