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「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録応援を 秋田で市民向けフォーラム

市民約120人が世界文化遺産登録の意義などに理解を深めたフォーラム

 2021年の世界文化遺産登録を目指す北海道と青森、岩手、秋田3県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」について考え、登録への機運を高めるフォーラムが24日、秋田市であった。専門家が登録に向けた審査のポイントや登録後の注意点などを解説し、市民約120人に「遺跡に足を運び、地元から応援してほしい」と呼び掛けた。
 基調講演した筑波大の稲葉信子教授(世界文化遺産学)は開発によって景観が損なわれ、登録後にリストから削除された世界遺産を例示。「登録は遺産を守ると約束すること。開発とのバランスについて議論を尽くしてほしい」と訴えた。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)日本国内委員会の委員を務める稲葉教授は、世界遺産の審査過程や登録後の注意点なども解説した。
 青森県世界文化遺産登録推進室室長で、4道県でつくる推進会議の岡田康博座長は、遺跡群や登録の意義に関し「農耕以前に狩猟や採集を基盤として定住を達成し、長期間継続した縄文文化を示す遺跡群は人類史にとって非常に重要だ」と強調した。
 遺跡群は、縄文時代を代表する大規模集落跡「三内丸山遺跡」(青森市)や、大小の石を同心円状に配した「大湯環状列石」(鹿角市)など17遺跡で構成される。昨年1月に政府がユネスコ本部に推薦状を提出し、受理された。
 フォーラムは4道県などでつくる推進本部が主催。20年夏から秋ごろに、イコモスによる現地調査が行われ、21年7月ごろに世界遺産委員会で登録の可否が審査される予定。登録が実現すれば、国内20件目の世界文化遺産となる。


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2020年02月25日火曜日


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