岩手のニュース

語り部資質、高めよう 岩手県がセミナー 課題や連携策考える

阪神大震災の語り部らの活動に耳を傾ける参加者

 岩手県内で活動する東日本大震災の語り部ガイドの資質向上と連携強化を図ろうと、県は25日、岩手県陸前高田市の県震災津波伝承館でセミナーを開いた。今後も継続していく方針。
 語り部ら約30人が参加した。阪神大震災を伝承する兵庫県淡路市の北淡震災記念公園の米山正幸総支配人が基調講演し、震災語り部の発足から約21年たった現在の課題として、平均年齢71歳のメンバーの高齢化や来場者が多様な語りの内容を求めている点を挙げた。
 米山氏は「一人の体験談だけでは被災の全てを語れず、情報共有すれば多くの教訓が伝えられる。語り部自身がさまざまな体験談を聞き、自分のものにすることも重要だ」と強調した。
 語り部からは県に対し「震災から月日がたち、ガイドの依頼が減っている。学生らへのカリキュラム整備や視察への補助が必要」「県内の団体の活動が分かるようにしてほしい」といった要望があった。
 岩手県山田町の新生やまだ商店街協同組合で語り部ガイドを務める椎屋百代さん(45)は「商業者だけでなく住民の声も聞いて活動につなげたい。県内の語り部がそれぞれの強みを生かせると良い」と語った。


2020年02月26日水曜日


先頭に戻る