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女川2号機が正式合格 東北の原発初 規制委決定

東北電力が20年度以降の再稼働を目指す女川原発2号機=20日

 原子力規制委員会は26日の定例会合で、停止中の東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)が新規制基準に適合していると認める「審査書」を決定した。東日本大震災で被災した女川2号機が、再稼働の前提となる審査に正式合格したことになる。

 東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた新基準に合格したのは東北の原発で初めて。震災の地震や津波で被災した原発では、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)に続き2基目。
 東北電は設備の耐震性向上や海抜約29メートルの防潮堤建設といった安全対策工事を終える2020年度以降の再稼働を目指す。ただ、地元自治体の同意手続きや、重大事故を想定した広域避難計画の実効性などが焦点となり、工程通りに進むかどうかは不透明だ。
 安全対策工事費は現時点で3400億円程度に膨らんだ。テロ対策として今後建設する「特定重大事故等対処施設」も含めると、さらに増大する見通し。
 規制委は全会一致で審査書を決定した。更田豊志委員長は会合後の記者会見で「被災の影響は確認した上で新基準を満たしていると判断した」と述べた。
 審査の三つのプロセスのうち、女川2号機は基本設計に関する「原子炉設置変更」をクリアしヤマ場を越えた。今後は詳細設計を示した「工事計画」、設備の運転管理を定めた「保安規定」の認可を目指す。
 東北電は13年12月に女川2号機の審査を申請した。被災原発として固有の課題が多く、議論は長期化。176回に上る審査会合を経て19年11月に審査書案が了承され、事実上「合格」となっていた。
 合格を受けて国は近く、再稼働に関する「地元同意」を村井嘉浩宮城県知事に要請する見込み。村井知事は県議会や市町村長などの意見を踏まえ、20年度にも判断を示すとみられる。
 これまでに再稼働した5原発9基は「加圧水型炉」。女川2号機と同じ「沸騰水型炉」は既に合格した東電柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)、東海第2原発がともに手続きが進んでおらず、女川2号機が先んじる可能性もある。
 東北電の原田宏哉社長は「再稼働に向けた一つの大きな節目を迎えた。さらなる安全性向上に取り組み、地域のご理解をいただきたい」との談話を出した。


2020年02月27日木曜日


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