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IAEAトップ、福島第1視察 処理水検査支援に意欲

福島第1原発の廃炉状況の説明を受けるグロッシ氏(代表撮影)

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は26日、東京電力福島第1原発の構内で増え続ける処理水の放出時の安全性を発信するため、水の放射性物質検査を担うなどの支援策を明らかにした。第1原発を視察後、報道各社の取材に答えた。
 グロッシ氏は処理水を放出することを念頭に「放出前や放出中の水をモニタリングすることや、補完的に監視することが可能だ」と強調。日本政府から要請があれば支援する意向を示した上で「基準値以下のレベルまで処理して放出されていることを担保できる」と話した。
 処理水の放出方法については「日本政府が決定するのが基本。科学に基づいた決定であるべきだ」と言及しなかったが、「原発からの海洋放出は日常的に行われている」とも語った。
 2019年12月にIAEA事務局長に就任したグロッシ氏が第1原発を訪問したのは初めて。廃炉が進む原子炉建屋を視察し、会議室で東電社員を激励した。
 第1原発で出た処理水には多核種除去設備「ALPS(アルプス)」で取り除けない放射性物質トリチウムが含まれ、構内のタンクにためられている。政府の小委員会は海洋放出、大気放出が「現実的」とする報告書を政府に提出した。


2020年02月27日木曜日


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