
仙台市の音楽ホール、年度内の建設地決定は困難
仙台市は27日、市議会予算等審査特別委員会で音楽ホール整備に関し、本年度内を目標とした建設地の決定が、4月以降にずれ込む見通しを明らかにした。県が打ち出した文化施設移転方針の影響などを見極める必要があると説明した。
藤本章副市長が年度内に決定できるかどうかを問われ「非常に条件として厳しい」と答弁した。杜の都の環境をつくる審議会が公園を建設地とすることに「空き地じゃない」と反対しているほか、県が東京エレクトロンホール宮城(県民会館)の移転方針を打ち出したことを理由に挙げた。
藤本副市長は「市中心部に立地させる意義、仮に公園に立地した場合の考え方について、関係者の理解を得る努力を重ねることが必要だ」と語った。基本構想の策定は従来通り「新年度に着手したい」と説明し、整備スケジュールは大きく変えない方針も示した。
音楽ホールの完成時期に関しては、中山秀一文化振興課長が目安として「一般的に基本構想に着手し、施設の完成まで8年程度を見込んでいる」と答えた。
2020年02月28日金曜日