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休校要請に保護者戸惑い どこに預ける? 入試は?

夜遅くまで明かりがともる学習塾。受験シーズンの休校要請に子どもたちへの影響を危ぶむ声が出ている=27日、仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、安倍晋三首相が27日、全国の小中高校などを3月2日から臨時休校にするよう要請したことに対し、東北の子育て世帯は「子どもをどこに預けたらいいのか」などと不安を募らせた。教育関係者らは「入試や年度末の重要な時期なのに」と突然の表明に困惑し、混乱が広がっている。

 「共働きなので、子ども3人の世話をどうしたらいいのか」。仙台市泉区の介護士杉船真理さん(35)は政府方針に理解を示しつつ、先行きを案じた。小学3年と保育園児の子どもがいる青葉区の派遣社員の女性(34)は「急な話だ。今週中に早退や休暇所得などを勤務先と相談しなきゃ」と焦りをにじませる。
 青葉区の放射線技師女性(39)は「フルタイムで働いているので、市内にある夫の実家に長期間預けるしかない」と戸惑う。中学2年の長男と小学4年の長女がおり、夫は単身赴任中だ。「長男の部活中止の連絡も受けたばかりなのに」と嘆いた。
 要請の対象外だった保育所も影響を懸念する。青葉区にある保育園の女性園長は「驚きを禁じ得ない。小学生の子どもがいる保育士もいるのに」と憤る。
 共働きで高1、中1、小5の子どもがいる盛岡市の団体職員佐々木智恵子さん(44)は「子どもが家から出られないストレスや新学期までの長い期間、学校で勉強できないことが心配だ」と顔を曇らせた。
 高校や大学受験のシーズンは大詰めを迎え、修了式や卒業式も重なる時期の休校要請とあって、教育関係者にも動揺が広がる。
 児童生徒の学習支援について、河合塾(東京)の広報担当者は「東京など高校受験が終わったところはいいが、宮城などこれからの地域はどうするか。至急検討したい」と話す。
 「28日中には対応を決めなければならない」。小学生の利用が多い児童館を所管する仙台市子供未来局の担当者は、首相の表明を受けて急きょ職場に戻った。
 宮城県教委の松本文弘教育次長は、入学式や卒業式以外で児童生徒を集めることが可能かどうか、部活動や放課後の児童クラブをどうするかなど疑問点を列挙し、「現段階で想定される対応策を国の通知文に盛り込んでもらうよう連絡したい」との考えを示した。


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2020年02月28日金曜日


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