広域のニュース

東北の訪日客宿泊、150万人突破 目標達成・東北運輸局

 東北運輸局が28日発表した2019年の東北の外国人宿泊者数(速報値)は延べ155万7910人と、07年の調査開始以来最高となり、政府が20年の目標に掲げた150万人を1年前倒しで達成した。東日本大震災からの観光復興を目指す「オール東北」の取り組みや、国際定期路線の増加などが押し上げた。
 前年からの伸びは21%と全国10ブロックで最も高いものの、全国のシェア率は1.7%にとどまった。
 各県の宿泊者数は表の通り。東北最多の宮城が51万2410人で、伸び率は全国トップ。山形が4位、福島が10位、岩手が11位だった。宮城は台北線の増加、タイ・バンコク線の再就航などが寄与した。秋田はチャーター便の運航減少などでマイナスとなった。
 国・地域別は台湾が21%増の66万3340人と最も多く、中国22万8790人、香港10万2720人と続いた。タイは48%増の9万9610人と大幅に伸びた。韓国は日韓関係の冷え込みで21%減の6万8820人だった。
 東北運輸局の小野協子観光部長は150万人超えについて「6県でのトップセールスなど官民一体で宣伝や受け入れ環境改善に取り組んだ成果だ」と述べた。今夏の東京五輪・パラリンピック開催に向けて「東北観光復興キャンペーン」を官民連携で行うことも発表したが、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、時期は「状況を見ながら決める」と話した。
 感染拡大が20年の宿泊者数に影響するのは確実で、東北観光推進機構の紺野純一専務理事は「東北がようやく認知されてきたところでの逆風だが、地道な取り組みで終息後の誘客につなげたい」と語った。
 運輸局の調査は従業員10人以上の施設が対象。


関連ページ: 広域 経済

2020年02月29日土曜日


先頭に戻る