広域のニュース

突然の別れに涙 新型肺炎で休校要請、児童や教職員困惑

臨時休校について校長の説明を聞くマスク姿の教職員=28日午前8時35分ごろ、仙台市青葉区の上杉山通小

 小中高校の臨時休校要請を受け、東北の教育現場は28日、教職員や児童生徒への説明などに追われた。「仕方ない」「悔しい」。新型コロナウイルスの感染拡大防止が目的とあって多くは冷静に受け止めたが、突然の級友との別れに涙を流す子も。子どもたちの受け皿となる学童保育施設の関係者、保護者らは困惑の表情を見せた。
 仙台市青葉区の上杉山通小は5時間目の授業をホームルームに変更した。4年2組では担任の井上拓也教諭(26)が授業で取り組む予定だったテストやプリントを家庭学習用に配布、上靴や体操着などを持って帰るよう指示した。
 井上教諭が「突然のことですが、クラスはきょうで解散です」と声を詰まらせると、「ばらばらになって悲しい」と涙を流す児童もいた。
 3月末に宮城を離れる高橋碧斗(りくと)君(10)は「急に友達と会える最後の日になった。限られた日を友達と遊んで過ごす予定だったのに悔しい」と肩を落とした。
 栗原市の築館小は朝に臨時の教職員会議を開き、狩野孝信校長が「子どもたちに戸惑いが伝わらないように」と呼び掛けた。
 6年のクラスでは黒板脇に卒業式までの手作り日めくりカレンダーを張っていた。「最高の思い出を」「みんなで楽しく」。児童のメッセージを添えたカウントダウンは、途中で止まることになった。
 福島市の福島南高は午前に予定されていた陸上部の送別会を中止にした。1年大谷陸さん(16)は「先輩の門出を祝えないのは悲しい」とうなだれた。
 同市の福島東稜高は3月2、3の両日を自宅学習とし、4日を登校日にして生徒に今後の予定を説明する。2年高木真心さん(17)は「感染防止のため仕方ない」と、旅行用キャリーバッグに教科書などを詰めて帰宅した。
 山形市の山形五中は3月15日に予定していた修了式を2日に実施し、3日から休校にする。2月28日に全校集会を開き、山川明宏校長が事情を説明した。生徒は学校に置いていた荷物を抱えて下校した。
 岩手県山田町では2020年度、6小学校を統合して山田小が新設される。3月に各校で予定していた閉校式は卒業式と同日実施になる。町教委学校教育課の担当者は「準備を進めてきたがやむを得ない」と話した。
 大仙市の大曲支援学校は3月2日から「当分の間」休校に。校内の寄宿舎も閉鎖され、寄宿生26人が自宅に戻った。阿部純一教頭は「担任が子どもたちの体調を把握するようにしたい」と語った。


関連ページ: 広域 社会 新型肺炎

2020年02月29日土曜日


先頭に戻る