
規模縮小し教室で卒業式 仙台育英高で893人巣立ち
仙台育英高の卒業式が29日、宮城野校舎(仙台市宮城野区)と多賀城校舎(多賀城市)の各学級であり、計893人が巣立った。例年は多賀城校舎のホールで2回に分け、1000〜2000人規模で実施するが、新型コロナウイルスの感染予防のため規模を縮小した。
同校は前日に予定していた予行演習を中止し、来賓や保護者の出席を取りやめた。宮城野校舎の特別進学コース5組(29人)では、担任の安部宏紀教諭が生徒一人一人に卒業証書を手渡した。
式は大幅に簡略化され、加藤雄彦校長のあいさつはホームページに掲載。在校生からの送辞と卒業生の答辞はプリントを配布した。校歌斉唱は見送られた。
式後にあったホームルームでは、3年間の行事の写真などを使った動画を上映。安部教諭は卒業式の規模縮小決定後の10日間で制作したことを明かし、「盛大にできなくても、記憶に残る卒業式にしたいと思って作った。写真を見ながらみんなの成長を感じられた」と語った。
2020年03月01日日曜日