宮城のニュース

震災遺構「荒浜小」の再開延期 集団感染のリスク考慮

3月末までの休館延長が決まった震災遺構「荒浜小」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内では3日、大勢の花見客が集まる桜まつりが中止されるなど、影響が広がった。修繕工事を終え、4日に再開予定だった仙台市の震災遺構「荒浜小」は引き続き休館となり、七ケ浜町議会は事態の早期終息に向けた特別委員会を置いた。休校になった子どもたちの学びの場を確保する動きも目立った。

 仙台市は3日、長期休館中だった震災遺構「荒浜小」(若林区)の4日の再開を4月1日に延期すると発表した。東日本大震災が発生した3月11日前後は毎年、来館者が増加するため、集団感染のリスクが高まると判断した。荒浜小を会場とする犠牲者追悼イベントも中止する。
 荒浜小は1階天井や壁の修繕工事のため、1月14日から長期休館に入った。今後、感染拡大の状況次第で再延期もあり得るという。市防災環境都市・震災復興室は「震災に対する思いのよりどころになれず申し訳ない」と理解を求める。
 管理事務所によると、3月中の団体見学は新型ウイルスの影響で、既に約8割の予約がキャンセルされた。6月の予約が取り消されたケースもあった。荒浜小は2017年4月に一般公開が始まり、来館者は延べ23万5233人に上る。
 中止が決まったイベントは、荒浜小や七郷小の卒業生らによる「HOPE FOR project」が主催する行事。毎年、荒浜小から色とりどりの風船を空へ1000個飛ばし、犠牲者の冥福を祈る。担当者は「万全の感染症対策を講じ、予定通り開催したかったが、残念だ」と話した。
 震災伝承拠点せんだい3.11メモリアル交流館(若林区)は現在、震災直後の保健師の活動を紹介する企画展を開催中だが、一時休館を視野に対応を検討中。一方、勾当台公園市民広場(青葉区)で予定する「キャンドルナイト2020」(実行委員会主催)は一部内容を見直し、開催する方向で準備を進めている。


関連ページ: 宮城 社会

2020年03月04日水曜日


先頭に戻る