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福島・中通り原発集団訴訟 賠償命令に不服、東電が控訴 仙台高裁

 東京電力福島第1原発事故で精神的被害を受けたとして、福島県中通り地方の住民52人が東電に計約9900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東電は3日、計約1200万円の賠償を命じた福島地裁判決を不服として仙台高裁に控訴した。
 東電は取材に「判決内容を十分精査した結果、当社の主張と異なる点があることなどから総合的に判断した。詳細は回答を差し控える」と述べた。
 2月19日の地裁判決は国の指針を超える東電の賠償責任を認め、避難の有無にかかわらず、中通りの大部分が該当する「自主的避難区域」の慰謝料を30万円とする判断を示した。同区域の居住者への慰謝料認定は同種訴訟で最高額とみられ、東電が控訴するかどうかが焦点だった。
 住民代表の平井ふみ子さん(71)は「私たちは高齢で、これ以上闘う気力が残っていない。控訴は非常に残念で、悔しい」と話した。
 地裁判決によると52人は事故当時、福島や郡山など6市町に居住。いずれも避難指示は発令されず、東電は訴訟前、慰謝料4万〜8万円を含む12万円を一律に賠償した。


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2020年03月04日水曜日


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