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宮城の公立高入試 新型肺炎で厳戒の関門

会場入り口に感染予防を呼び掛ける注意書きが張り出された=4日午前8時20分ごろ、東松島市の石巻西高

 2020年度公立高入学者選抜が4日、県内の全日制69校、定時制13校であり、受験生1万4794人が関門に挑んだ。前期、後期に分かれていた試験を一本化した新制度で初めての実施で、全日制の受験倍率は1.01倍と過去最低となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各校は予防のため厳戒態勢を敷いた。
 東松島市の石巻西高では、受験生が出入りする昇降口前に「マスクは本人確認の時だけ外してください」などと記した注意書きを掲示。生徒の密集を避けるため、受付を2カ所に分散するなど工夫を凝らした。
 試験を終えた石巻市の男子生徒(15)は「感染したらどうしようと不安だったが、無事に終わって安心した。早く収束してほしい」と願った。
 大崎市の古川高では教員が拡声器を使って「アルコール消毒をしてから教室に入ってください」と訴えた。受験生はマスク姿の教員から問題などを受け取り、試験に臨んだ。
 加賀谷亮教頭は「教室の消毒液は2カ所に増やした。休憩時間には換気をし、マスクで受験をしても構わないと伝えている」と対策を説明した。
 受験生に紙コップを配布し、休憩時間にうがいをするよう促したのは仙台市宮城野区の仙台三高。校門前で子どもを見送った名取市のパート従業員の女性(41)は「大事な時期に思いがけない事態になった。家庭でできることはしたので祈るだけだ」と話した。
 県内では多くの中学校が2日から臨時休校となり、受験生は自宅や塾で追い込みに励んだ。
 1.72倍と県内最高倍率だった同区の宮城野高普通科を受験した多賀城市の男子生徒(15)は「受験前に学校に行けず残念だったが、毎日10時間勉強した。苦手科目で失敗しないようにしたい」と語った。
 県教委は16日の合格発表で校内に置く掲示板を数カ所に分散させるなどの感染対策を講じるよう各校に呼び掛けている。


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2020年03月05日木曜日


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