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「中学生活あっけなく」「見えない不安でまたも」 SNSに嘆きの声

 新型コロナウイルスの影響で、小中学校などが卒業式を縮小する動きには、出席が制限される保護者らも複雑な思いを抱く。学校の対応に「感染予防のためには仕方ない」と理解を示しつつも、「晴れの日なのに」「見届けたかった」とやりきれなさもにじむ。会員制交流サイト(SNS)の無料通信アプリ「LINE」の河北新報社公式アカウントなどで声を拾った。

 今年卒業の中学3年生は、東日本大震災が起きた2011年、混乱の中で幼稚園などを卒園し、小学校に入学した世代に当たる。
 中3の娘がいる宮城県大河原町の団体職員男性(43)は9年前を振り返り「当時は福島第1原発事故の放射能、今回はコロナ。見えない不安で、またしても子どもの人生の節目が振り回されてしまった」と嘆く。
 高校入試への影響を懸念する声もあった。富谷市の主婦(45)は「入試直前で娘の中学生活があっけなく終わった。卒業式は縮小、在校生が卒業生を送る行事もなかった」と強調。動揺を抱えたまま入試に挑む子どもたちを思いやった。
 登米市の会社員女性(46)は「子どもたちの気持ちへの配慮が足りないのでは」と指摘。仙台市内の中学に通う娘がいる青葉区の40代パート女性は「式縮小で保護者も不参加と決まり泣きだした生徒もいると聞いた。他に手はないのか」と問い掛けた。
 各保護者は、卒業式縮小が感染予防のための措置という点では「やむ得ない」と理解を示す。小中高と3人の子どもがいる東松島市の会社役員女性(39)は「気持ちは複雑だが仕方ない。今後の手続きについて連絡の徹底を」と訴えた。
 小中よりも早く卒業式を迎えた学校が多かった高校生からは「先輩を見送れなかったのは悲しい」(仙台市・高1男子・16歳)「晴れ姿を親などに見てほしかった人も多かったと思う」(宮城県松島町・高2女子・17歳)といった声も寄せられた。


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2020年03月05日木曜日


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