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卒業式の見直し相次ぐ 保護者出席中止も 宮城の小中

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、宮城県内の自治体が小中学校卒業式の開催形式を見直し、規模縮小に踏み切っている。多くは在校生の出席や来賓の招待を取りやめ、参加人数を制限。仙台市などは保護者の出席も認めず、卒業生と教職員だけで実施する。卒業証書の授与を代表の児童生徒に絞るなど、式典の時間短縮を図る工夫も相次ぐ。

 県内35市町村の卒業式の出席範囲や開催形式などは表の通り。中学校は7日、小学校は19日に予定する自治体が多いが、大崎市は中学校の日程を18、19日ごろに延期すると決めた。
 保護者の出席を中止したのは仙台、塩釜、名取、大崎4市と七ケ浜町。仙台市教委には保護者から問い合わせが相次ぎ、担当者が「心苦しいが、参加人数を抑えることが必要」などと説明に追われている。
 多賀城市や色麻町、大衡村など9市町村は各卒業生の保護者の出席を1〜2人に限る。栗原市や大郷町、南三陸町志津川中は父母に限定した。多賀城市は高齢者の出席は遠慮してもらう。
 在校生の参加は大半の自治体が見送る。南三陸町は在校生の送辞を事前録音して式典で流すなどする。登米市や大和町などは在校生の代表のみ参加させる。
 栗原市は中学校だけ全校生徒の出席を認めた。市教委は「東日本大震災の影響で小学校の入学式を経験していない3年もいる。できるだけ従来の卒業式に近い形にしてあげたい」。
 来賓招待もやめる自治体が多い。美里町は祝辞を会場内に掲示し、保護者にコピーを配布する。大郷町や大衡村は首長と議長、PTA会長の3人に絞った。
 岩沼、富谷両市などは卒業生代表に卒業証書を授与し、時間を短縮。石巻市も大規模校は学級代表が受け取る。名取市や仙台市の一部学校は証書の授与を各教室で行う。大河原町大河原中は体育館での式典を見送り、校長が校内放送で式辞を述べる予定。色麻町の中学校は「仰げば尊し」の合唱を中止する。
 白石市は卒業式当日、学級ごとの「時差登校」を実施する。市教委の担当者は「何をもって万全な感染予防と言えるのかが難しく、対応が慎重にならざるを得ない」と苦悩を明かす。


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2020年03月05日木曜日


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