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東日本大震災の身元不明4遺骨、名取市墓地に納骨

紹楽寺から遺骨を引き取る市職員ら

 宮城県名取市は5日、東日本大震災で亡くなった身元不明者の遺骨4柱を市墓地公園の無縁合葬墓に納骨した。震災から9年を前に、市高舘吉田の紹楽(じょうがく)寺で安置されていた遺骨を引き取った。
 遺骨4柱は2011〜17年、市内の名取川と閖上2丁目、閖上新鶴塚で見つかった身元不明遺体の一部。紹楽寺は市の要請を受け、11年6月以降、計101人分の身元不明の遺骨を安置し、供養してきた。
 山田司郎市長が紹楽寺を訪れ、佐藤勝哉(しょうさい)住職(81)に感謝状を贈った。佐藤住職は「しばらくの間、(遺骨に)お休みしてもらおうと預かり、毎年3月11日には法事を営むなどしてきた。最終的にはそれぞれの家に帰って、ゆっくりされるのが一番だ」と願った。
 市職員が遺骨を引き取った後、昨年8月に利用が始まった市墓地公園で納骨した。献花と焼香を終えた山田市長は「(遺骨の)4人は家族の元に帰りたいだろう。無縁合葬墓という形で弔わざるを得ないのは複雑な思いだが、心を込めて弔った」と話した。


2020年03月06日金曜日


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