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仙台市衛生研フル回転 ウイルス検査に保険適用、職員増やし態勢強化へ

専用の装置でウイルスの遺伝子を増幅する職員=5日、仙台市若林区の市衛生研究所

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、仙台市衛生研究所(若林区)には連日、市内の検体が運び込まれ、職員がフル回転でウイルスの有無を調べるPCR検査を続ける。1件の検査に5時間程度を要し、1日にできる検査は最大20件という。6日からは公的医療保険の適用対象となり、検査依頼が大きく増えることが予想され、9日から職員を増やし態勢を強化する。
 PCR検査が行われているのは、市衛生研究所4階のウイルス室。5日午後に訪ねると、微生物課の女性職員がマスクに防護服の姿で専用装置に向かい、依頼された検体を調べていた。
 研究所によると、検体はインフルエンザ検査と同様に鼻に綿棒を入れ、奥の粘膜を拭い取る。市保健所が検査の必要を認めた場合、帰国者・接触者外来のある医療機関で採取し、保健所職員が運び入れる。
 PCR検査は検体に酵素を加え、温度を上げ下げして特定の遺伝子を増幅させる。一定量の遺伝子が検出されれば陽性、満たなければ陰性と判定する。
 検査数は2月初旬は1日1件未満だったが、現在は1日5件程度に増えた。5日午前0時までの検査数は42件。このうち陽性判定はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した市在住の70代男性の1件だけで、残りは陰性だった。
 現在は同課ウイルス係の職員4人が主に日中に対応。検査装置や試薬などに限りがあり、複数の検体をまとめて調べるなど効率化も図る。9日以降は細菌係の職員も応援に加わり、より迅速な検査に努める。
 研究所の勝見正道微生物課長は「検体を正確に検査するのが、われわれの務めだ。少し時間がかかる場合もあるが、できる限り速やかに結果が出るように努力したい」と理解を求める。


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2020年03月06日金曜日


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