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大賞に仙台の佐藤さん 仙台短編文学賞

佐藤厚志さん

 第3回仙台短編文学賞の実行委員会は、大賞が佐藤厚志さん(38)の「境界の円居(まどい)」に決まったと発表した。賞金30万円。授賞式は4月18日、仙台市青葉区の仙台文学館で行われる。
 佐藤さんは仙台市出身で同市内の大型書店勤務。受賞作は、気仙沼市で新聞配達のアルバイトに励む男子高校生を主人公に、小学生の時に経験した東日本大震災から9年を経た心模様と、被災地の情景を淡々とつづった。
 選考委員の芥川賞作家柳美里さん(51)=南相馬市=は「過去と現在、希望と絶望という相反するものを隔たりなく混在させ、境界が崩れた世界を描いている。会話が絶妙にうまい。9年の歳月そのものが映しだされた傑作」と評した。
 大賞以外の入賞作は、仙台市長賞が高玉旭さん(59)=福島県三春町=の「鵜(う)の尾岬(おざき)まで」、河北新報社賞は柿沼雅美さん(34)=東京都=の「波打ち際の灯(あか)り」、プレスアート賞に梶浦公平さん(70)=青森市=の「妻を纏(まと)う」。学生対象の東北学院大学賞は水津藤乃(すいつふじの)さん(26)=東京都、岩手県出身=の「冷たい朝が来るまえに」。
 主催の実行委は仙台市の出版社荒(あら)蝦夷(えみし)とプレスアート、河北新報社の3者で構成。応募総数477編。大賞と河北新報社賞の全文、選評などは3月18日の河北新報朝刊に掲載される。


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2020年03月07日土曜日


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