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宮城県内の中学校で卒業式 新型コロナで規模縮小

間隔を空けていすを置いた卒業式の会場を進む卒業生=宮城県白石市の福岡中
保護者を含む全員がマスクを着用して卒業式に臨んだ=気仙沼市の松岩中

 宮城県内の多くの中学校で7日、卒業式があり、卒業生は希望を抱きながら思い出が詰まった学びやを巣立った。新型コロナウイルスの感染防止のため、規模を縮小するなど各校が対応に追われ、出席者全員にマスク着用を徹底したり、学級ごとに時間差で式典を開くなど対策に万全を期した。

 気仙沼市は、保護者を含む出席者全員にマスク着用を義務付けた。松岩中(生徒184人)では卒業生75人が大半の時間マスクを着けたまま式に臨み、保護者約120人もマスク姿で見守った。
 佐藤岳久さん(15)は東日本大震災直後にあった小学校入学式も規模が縮小された。「義務教育の始まりも終わりも他学年と違うけど、自分たちの9年間が楽しくなかったわけではない。希望を胸に生きていく」と前を向いた。
 長男が卒業する佐藤学さん(40)は9年前に幼稚園の卒園式が延期されたことを振り返り、「卒業式の場をつくってもらっただけでもありがたい」と語った。
 涌谷町の涌谷中(364人)は式典の時間短縮のため祝辞を省略。祝電や祝詞65通はパネルに掲示した。
 長女が卒業を迎えた徳山裕行さん(49)は9年前を思い返し「今回も卒業式があるかどうか不安だった。式を迎えられて本当に良かった」と感慨深げだった。
 卒業式の時間を学級ごとにずらしたのは白石市。福岡中(135人)では午前9時半に1組25人、11時10分に2組26人の卒業生がそれぞれ式に臨んだ。いすは間隔を空けて配置した。山田航大さん(15)は「みんなが笑って卒業することができた」と笑顔だった。
 県内では大半の自治体が在校生の出席を見送った。南三陸町の歌津中(102人)はあらかじめ録音した送辞を流して対応。男沢柾志さん(15)は「思いは伝わったが、学校生活を共に送った後輩の姿がなく残念だった」と語った。式後に在校生が花束や寄せ書きを贈る恒例行事も中止。教職員が事前に預かり、教室で卒業生に手渡した。
 仙台市は保護者も不参加とした。青葉区の仙台一中(628人)では、教職員約50人の拍手に包まれながら卒業生202人が学びやを後にした。高玉悠人さん(15)は「在校生や保護者がいないのは寂しいけど、みんなと一緒に送り出してもらえたのでうれしかった」と笑顔だった。


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2020年03月08日日曜日


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