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花のびょうぶ絵 本堂彩る 陸前高田・長円寺に仙台出身美術教員が奉納

宮城住職にびょうぶ絵を説明する甲斐さん(奥)=岩手県陸前高田市

 東日本大震災の発生から9年を前に、岩手県陸前高田市の長円寺に7日、彩り鮮やかな花のびょうぶ絵が奉納された。仙台市出身の美術教員甲斐めぐみさん(52)=横浜市=が、慰霊法要に訪れる人々らの癒やしとなってほしいと手掛けた。
 びょうぶ絵は、日本画の3作品でいずれも長さ3.6メートル、高さ1.5メートル。春から夏の花々を中心に、力強いヒマワリ、生命力あふれるフジ、仲むつまじいタンチョウヅルなどを描く。背景や川に金銀の箔(はく)をちりばめ、本堂を明るくしている。
 甲斐さんは、中高時代を過ごし、津波で親類の自宅が被災した仙台市内で震災後、写真洗浄ボランティアに参加。小学校教諭の傍ら日本画を描く自分ならではの手法で被災地に役立ちたいと2015年から約3年かけて力作を仕上げた。
 知人住職の紹介で長円寺に奉納することになった。日本画院の新人賞を受賞した作品もあり、宮城隆照(りゅうしょう)住職(50)は「あでやかで迫力がある。絵を見て和んでほしい」と感謝する。
 偶然にも陸前高田市は父方の祖父の出身地だったという甲斐さんは「絵で少しでも元気で笑顔になってもらえたらいい」と願った。


2020年03月08日日曜日


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