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亘理産リンゴをシードルに 復興支援へ宮城大生開発 来月発売目指しCF

そろいのジャンパーを着て毛利社長(右手前)とシードルの販売戦略について意見を交わす学生ら=秋保ワイナリー
大小の赤いリンゴを気泡のようにデザインしたシードルのラベル

 宮城大(宮城県大和町)の学生が東日本大震災の復興支援の一環で、宮城県亘理町産リンゴを使ったシードルの商品開発に取り組んでいる。4月の販売開始を目指し、インターネットのクラウドファンディング(CF)による活動資金の確保など準備を進める。
 メンバーは大嶋淳俊教授の研究室と大学のボランティアサークル「みやぎ食の応援団」の学生計20人で、昨年8月に活動を開始。亘理町の結城果樹園など農家3軒のリンゴを原料に、仙台市太白区の秋保ワイナリーが醸造、販売する。学生はリンゴの収穫や、新酒の仕込みにも参加した。
 シードルに関する消費者の動向を探るため、11月にインターネットでアンケートを実施し、約400人の回答を得た。若い女性の認知度が低いことが分かり、20代、30代の女性をターゲットにした「はじめてのシードル」を商品開発の基本方針に据えた。
 ラベルは学内でデザインコンペを実施。大小の赤いリンゴを気泡のようにあしらった4年赤松七夕子さん(24)の作品が最優秀賞に選ばれた。秋保ワイナリーの毛利親房社長は「店頭に並んだ時に目を引くデザインで、収穫の豊かさも連想させる」と期待を寄せる。
 試飲した3年難波ひな子さん(21)は「炭酸もアルコールも弱めで、お酒を飲み慣れていない人も飲みやすい。県内産ホヤを使った料理などとのマリアージュ(組み合わせ)を提案したい」と話した。
 PRイベントの開催やラベル作成などの資金を調達するため、今月31日まで50万円を目標にCFを募り、シードルやオリジナルグラスといった返礼品を贈る。シードルの醸造量は330ミリリットル瓶で1万1000本。県内外の飲食店や酒販店での販売を予定する。
 マーケティング担当の3年橋本悠依奈さん(21)は「活動を通して、育ててくれた地域や復興を支えてくれた人たちに恩返しがしたい。宮城のおいしいものを飲んで食べてもらい、県内外で宮城のファンが増えたらうれしい」と話す。


2020年03月09日月曜日


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