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震災犠牲者悼み復興祈る 山元・徳本寺で僧侶18人が法要

大般若経600巻を転読した復興祈願法要

 東日本大震災から9年の節目を前に、宮城県山元町坂元地区の徳本寺で8日、犠牲者を追悼し、復興を祈願する法要が執り行われた。
 震災発生時刻の午後2時46分に釣り鐘を9回鳴らし、法要が始まった。早坂文明住職(69)ら亘理郡内の僧侶18人が、同寺に江戸時代から伝わる大般若経600巻を扇のように広げて読む「転読」で読経した。
 早坂住職は「犠牲になった方々からよくやっていると言われるように、私たちはそれぞれの場で復興に尽くそう」と参列した約30人に語り掛けた。
 法要に先立ち、山元町のボランティアガイド「やまもと語りべの会」の渡辺修次会長(68)が町内の被災状況や災害への備えについて講演。「災害直後を乗り切るには、自助と向こう三軒両隣が助け合う『近助』が大切」と訴えた。
 徳本寺は被災を免れたが、沿岸部の墓所が津波で壊滅。早坂住職が住職を兼ねる流失した同町笠野地区の徳泉寺と合わせ、檀信徒(だんしんと)217人が犠牲になった。


2020年03月09日月曜日


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