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震災の記憶を情感深く 盛岡で公募小説入選作5編の朗読劇

震災を題材にした小説の朗読劇

 東日本大震災を題材にNPO法人いわてアートサポートセンター(盛岡市)が公募した小説の朗読劇が8日、もりおか町屋物語館であった。全国から寄せられた51編のうち入選作品の5編が披露され、演者がピアノの演奏に合わせて情感豊かに読み上げた。
 作品募集は被災体験や被災地への思いを伝えてもらおうと企画され、今年で4回目。最優秀賞に選ばれた宮古市の主婦本堂裕美子さん(67)の「片寄波(かたよせなみ)」は、津波で2歳の長男を亡くした家族の物語で、息子を思って8年間海岸に通い続ける母親が長女の言葉で前に進み始めるまでを描いた。
 サポートセンターの坂田裕一理事長(67)は「鎮魂や救いをつづった作品が増えた反面、いまだに癒やされない心の傷の深さを思い知らされている。『震災を忘れない』との思いを発信し続けたい」と話した。
 朗読劇の後には、審査員と受賞者による「震災と文学」をテーマにしたパネル討論もあった。


2020年03月09日月曜日


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