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<Eパーソン>専門性高め顧客支援

芳賀隆之社長

◎仙台銀キャピタル&コンサルティング 芳賀隆之社長

 仙台銀行は1月、企業の事業承継や合併・買収(M&A)の支援などを担う子会社「仙台銀キャピタル&コンサルティング」(仙台市)を設立した。社長に就いた同行常務取締役営業本部長の芳賀隆之氏は「専門性を高めた顧客支援を収益の柱に育てたい」と力を込める。(聞き手は報道部・高橋一樹)

 −新会社の主な業務内容は。
 「最も力を入れるのは事業承継やM&Aの支援だ。取引先企業の社長の多くが高齢で、承継を課題として認識している。弁護士や税理士と連携しながら『従業員を引き継いでほしい』『事業規模を拡大したい』といった企業のニーズを集約して結び付ける」
 「約600社の会員企業からなる当行ビジネスクラブ向けのセミナーや講演会の運営業務を引き継ぎ、内容を充実させる。まだ研究段階だが、将来的にファンド運営や人材紹介業に乗り出すことも検討する」

 −設立後の状況は。
 「事業を『買いたい』との声は約30件、『売りたい』は約20件寄せられ、現場のニーズは想像以上だった。売りのニーズは表に出にくいが、新会社をつくったことで情報が集まりやすくなった。これからさらに増えるだろう。可能な範囲で対応したい」

 −別会社として業務を行うメリットはあるか。
 「既存の部署は日々の業務を抱えており、そこに追加すればたくさんの業務に追われることになる。新会社に特化することで汗をかいた分の対価を得ようという意識が生まれる。既に仲介手数料で売り上げを立てている(同じじもとホールディングス傘下の)きらやか銀行(山形市)の子会社『きらやかコンサルティング&パートナーズ』とも情報交換していく」

 −自身の経験をどう生かすか。
 「1997年、経営破綻した徳陽シティ銀行の貸出債権の譲り受けを本店で担当した。元々の取引先とのやりとりなど前例のない作業で苦労した。企画部長としてきらやか銀との統合にも携わった」
 「相手との壁をつくらないよう、いつも腹の中を見せて接してきたと思う。今後は後輩に何を残せるか考え、喜んで働ける環境づくりを大事にしたい」

[はが・たかゆき]明大卒。1984年仙台銀行入行。宝来産業顧問、仙台銀取締役営業統括部長を経て2019年6月同行常務取締役営業本部長。20年1月に仙台銀キャピタル&コンサルティング社長を兼務。59歳。仙台市出身。


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2020年03月10日火曜日


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