宮城のニュース

語り部広場 新たに 南三陸・祈念公園の入園区域拡大

防災対策庁舎周辺に整備された語り継ぎの広場

 東日本大震災から9年を前に、宮城県南三陸町は9日、志津川地区で昨年12月に一部開園した震災復興祈念公園の入園エリアを広げた。
 拡大区域は「語り継ぎの広場」や「みらいの森」を合わせた3.1ヘクタール。全面積6.3ヘクタールのうち、犠牲者名簿を安置した石碑が立つ「祈りの丘」を含む7割が開園した。駐車場の一部や園内のトイレも使えるようになった。
 語り継ぎの広場は芝生を張り、町内の語り部らが震災の記憶を伝える場として整備した。町職員ら43人が津波の犠牲となり、骨組みのまま残る町防災対策庁舎を間近で見ることができる。
 みらいの森は木々の成長に町の未来を重ねていくイメージで設計した。町は秋に町民らとともに植樹を計画している。
 町では行方不明者を含む831人が犠牲になった。町復興推進課の男沢知樹課長は「(震災から9年となる)3月11日を意識して工事を進めた。公園を訪れた人には、犠牲者に静かに手を合わせてもらいたい」と話した。
 全面開園は公園と南三陸さんさん商店街を結ぶ中橋が完成する今秋の予定。


2020年03月10日火曜日


先頭に戻る