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震災、台風、コロナ…災禍3度 再開延期に 鯨と海の科学館 岩手・山田

岩手県山田町の「鯨と海の科学館」

 東日本大震災で被災した上、昨年10月の台風19号の影響で休館に追い込まれた岩手県山田町の「鯨と海の科学館」。春休みシーズンに入る3月1日に館内の一部で展示を再開する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期となった。度重なる災禍に湊敏館長(70)は肩を落としながらも「再開までに展示をより充実させたい」と意気込む。
 科学館は捕鯨基地として栄えた山田町のシンボルとして1992年に開館。目玉は世界最大級のマッコウクジラの骨格標本(体長17.6メートル)だ。2011年の震災で被災後、復旧工事を終え17年に再オープンしたが、台風19号の影響で空調設備が破損、館内も5センチほど浸水した。
 展示や資料は無事だったが、床の復旧作業などのため休館。マッコウクジラの骨格標本がある常設展示室などを中心に再開する予定だった。
 科学館には開館を待ち望む声が寄せられ、入館できず残念そうに帰る客もいるという。再開後は全館復旧までの間、特別に触ることができるクジラの骨を展示し、入館も無料とする考えだ。湊館長は「災難が重なったが、多くの人に訪れてもらいたい」と話す。


2020年03月10日火曜日


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