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変わる古里 変わらぬ思い 東日本大震災きょう9年

新たな町の建設が進む宮城県南三陸町。半円状に見える震災復興祈念公園(右)は秋に開園する

 東日本大震災は11日、発生から9年を迎える。巨大地震、津波、東京電力福島第1原発事故による犠牲者は、行方不明者と関連死を含め全国で2万2167人。新型コロナウイルスの影響で追悼式典の中止や縮小が相次ぐ中、遺族らは思い思いの形で鎮魂の祈りをささげる。
 あの日、名状し難い悲しみと恐怖に包まれた宮城県南三陸町に、新たな町の輪郭が浮かび上がる。防災対策庁舎の周囲は土が盛られ、きれいに整備された道路や堤防、公園が近未来的な景観を生み出す。
 ハードを中心とした復興が各地で進む。岩手、宮城、福島3県の災害公営住宅は原発事故の避難者、帰還者向けを含め98.7%が完成し、民間住宅向けの宅地整備も99.0%終わった。
 一方、避難者は福島県民を中心に4万7737人に上る。プレハブ仮設住宅には今も約600人が暮らし、生活の基本「衣食住」すら充足できずにいる。
 国の「復興・創生期間」(2016〜20年度)は最終年度を迎えるが、思い描いた道のりは遠く、復興庁は21年度以降も10年延長される方針が決まった。
 心の復興はこれからが正念場。取り残された被災者の心に光が差すまで、歩みを支えたい。


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2020年03月11日水曜日


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